不思議なラグビーソックスの長さ事情

日本のラグビーソックスはなぜ長い?

ラグビーのウェアの一つとしてソックスがあります。ストッキングと呼ばれることもありますが、ラグビーソックスとも呼ばれます。その長さに注目してみたことはあるでしょうか。 日本では膝下から爪先までを被う長いハイソックスタイプのものが主流です。

試合中にラグビーソックスが短かったり下がっていたりすると注意を受けることもあります。しかしながら、実はラクビーソックスの長さに関する規定はルールの中にありません。服装規定には靴下を着用すること、とあるのみです。膝下丈のソックスは暗黙の了解となっているのです。

膝下丈のラグビーソックスが好まれる理由

考えられる理由としては、怪我の防止があります。激しく体がぶつかり合うことも多いラグビーというスポーツは、一歩間違えれば非常に危険です。どんなスポーツにも言えることですが、無駄な怪我はしない方がいいに越したことはありません。脛を剥き出しにして走っていて転んだり、他の選手と衝突したりすることは実際あるでしょう。そんな時にソックスを履いていたら、怪我の程度や治癒までの期間は多少軽減されます。

さらに具体的なことを言えば、それは出血の有無にも関わります。ラグビーでは出血を伴う怪我をすると治療のため退場しなくてはなりません。またユニフォームなどのウェアが血で汚れた場合、着替えてからでなければフィールドに戻ることができません。そうした一連の事態のために試合が一時中断ということにでもなれば、選手個人だけでなくチームや対戦相手にも影響が出てしまいます。

こうした事情から、膝下はソックスでぴったりと被うのが好ましい、という考え方が提唱されています。 ラグビーの服装規定の中には、レフリーが選手の服装を危険であると見做す決定権がある旨が記されています。これに則れば、怪我をする危険性を高めるショートのラグビーソックスが注意を受けるというのも頷けます。

こんな面も?ラグビーソックスの意外な役割

この他にも、ラグビーソックスの色で敵・味方を判別できるように、という理由を挙げているラガーマンもいます。下を向いていたり、振り向くほどの余裕もない接戦であったりした際、視界の端で捉えている相手が敵か味方か、瞬時に区別しなくてはなりません。ソックスがその目印となるのであれば、皮膚を被う面積が多い方が当然ジャッジに要する時間は少なく済みます。

これもまた合理的な理由です。 海外では日本ほど厳しくはないようですが、やはりハイソックスがメインムーブです。かつてニュージーランドのスポーツウェアブランドがショートのラグビーソックスを販売したこともあったようですが、セールスはあまり振るわずに売り場から姿を消したという話があります。実用的ではなかった、ということなのでしょう。決まったルールではないから破ってもいい、というものではないのです。

まとめ

ラグビーソックスの長さに規定はありません。 しかしながら怪我の防止やチームの判別のため膝下丈の長さのものが好まれています。 暗黙の了解にはきちんと合理的な理由があったのでした。

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